ARTICLE
Polar.shとは何か
Polar.sh は、開発者向けプロダクトを販売するための課金、チェックアウト、権利付与を扱うプラットフォームです。 単に決済リンクを作るだけではなく、購入後にユーザーへ何を渡すのかまで含めて設計できる点が特徴です。
Chrome拡張を有料で販売するとき、開発者が考えることは支払いの受け取りだけではありません。 購入者にライセンスキーを発行する、プライベートGitHubリポジトリへ招待する、ファイルをダウンロード可能にする、解約や返金に合わせて権利を外す、Webhookで自分のシステムへ反映する、といった処理が必要になります。
Polar.shでは、Product と Benefit を分けて考えます。 Product は販売する商品やプランです。 Benefit は購入者へ付与される権利です。 たとえば「Chrome Extension Kit private repository access」というProductに、「GitHub Repository Access」というBenefitを紐づけると、購入後に対象リポジトリへの招待を自動化できます。
Benefitには複数の種類があります。 ライセンスキー、GitHubリポジトリアクセス、ファイルダウンロード、Discordアクセス、クレジット、Webhookを使ったカスタム連携などです。 Chrome拡張では、ライセンスキーBenefitとWebhookを組み合わせると、拡張内の有料機能を管理しやすくなります。 テンプレートや教材の販売では、GitHubリポジトリアクセスBenefitが相性のよい選択肢になります。
Polar.shを使うと、ホスト型チェックアウトを使って購入フローを始められます。 自前でカード情報を扱う必要がなく、購入完了後のイベントをWebhookで受け取れます。 Chrome Extension Kitのような構成では、LPからPolar.sh checkoutへ遷移し、購入完了後にPolar.shのWebhookをCloudflare Workerで受け取り、ローカルDBやライセンス状態へ反映する形が扱いやすいです。
もちろん、Polar.shを使えば課金設計が自動で完成するわけではありません。 どのProductを作るか、どのBenefitを付けるか、返金時に何を無効化するか、拡張側でどの頻度でライセンスを検証するかは自分で決める必要があります。
Polar.shは「決済ページ」ではなく、「購入に応じて開発者向けの権利を渡すための基盤」と捉えると分かりやすいです。 Chrome拡張の有料化では、課金、権利、拡張内の有料機能を分けて設計する入口になります。
References
- Chrome Extensions Get started: https://developer.chrome.com/docs/extensions/get-started/
- Chrome Extensions Declare permissions: https://developer.chrome.com/docs/extensions/develop/concepts/declare-permissions
- Chrome Extensions Storage API: https://developer.chrome.com/docs/extensions/reference/api/storage
- Chrome Web Store Program Policies: https://developer.chrome.com/docs/webstore/program-policies/policies
- Chrome Web Store User Data FAQ: https://developer.chrome.com/docs/webstore/program-policies/user-data-faq
- Polar Documentation: https://docs.polar.sh/
- Polar Webhook Endpoints: https://polar.sh/docs/integrate/webhooks/endpoints
- Polar Automated Benefits: https://docs.polar.sh/features/benefits/introduction